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「デジタル田園都市国家構想」が起爆剤、スマートシティ市場を制する3つの秘訣

デジタルの力で地方活性化を目指す「デジタル田園都市国家構想」。岸田内閣の看板政策の1つであり、巨大な予算が投じられる。この構想が市場に与えるインパクトを明らかにした上で、その市場で存在感を強めるための秘訣を考察する。 2021年に発表された「デジタル田園都市国家構想」は、デジタル実装を通じて地方が抱える課題を解決し、誰一人取り残されず、全ての人がデジタル化のメリットを享受できる心豊かな暮らしを実現するというものだ。「心豊かな暮らし」(Well-being)と「持続可能な環境・社会・経済」(Sustainability)の実現を目指している。 本取組みを推進すべく、デジタルサービスを導入する自治体に対して交付金を活用した支援が行われている。内閣府地方創生推進室によると、2023年(令和4年度第2次補正予算)では、約1,000団体に対し国費ベースで約378億円が支給されている。 この交付金はスマートシティ市場、特に自治体関連のデジタルサービスやデータ連携基盤に対し、大きなインパクトをもたらす。すでに一部の先駆的なサービス事業者は、この交付金制度を活用し、ビジネスを拡大させている。交付金が引き起こすビッグウェーブに取り残されないようにしなければならない。

  • 2023年8月

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