企業の「エネルギー自給率」を 経営指標に~ホルムズ海峡有事後に問われる需要家主導の エネルギー戦略~
前稿「ホルムズ海峡有事からみる日本企業のエネルギーチェーンの再定義」では、地政学リスクが燃料・電力の「価格」と「量」に同時に波及する構造を論じた。燃料供給の制約は、発電・熱供給コストを押し上げ、電気・ガス料金や契約条件を通じて需要家へ伝播する。危機が去った後に従来の調達構造へ戻れば、次の危機でも同じ脆弱性が顕在化する。企業が問うべきは、調達価格の高低だけではない。「自社の事業活動が、外部から購入する電力・燃料・熱にどの程度依存し、その変動・途絶にどこまで耐えられるか」である。





