再生可能エネルギーは世界規模の戦国時代へ

  • 2018年7月
  • シニアマネージャー Preetham Edamadaka

再生可能エネルギーは世界規模の戦国時代へ

  • 2018年7月
  • シニアマネージャー Preetham Edamadaka

再生可能エネルギーへのシフトがドイツ、中国、インドで加速している。新時代の電力供給モデルはどうなるのか。それに向けエネルギー先進国は一体何を目指すか。

再生可能エネルギーで地球上の電力需要を満たせるのか

なぜ再生可能エネルギーが必要なのか

 

 2016年の世界のエネルギー消費量は約15.5TW(テラワット)だった。 中国、インド、東南アジア、アフリカなどの新興国の経済成長化に伴い、エネルギー消費量は2040年までに21TWに増加するとみられる。問題として挙げられるのはこのエネルギーの80%以上を化石燃料で生み出し、その結果 33億トンのCO2を排出していることだ。化石燃料による一次エネルギー消費の割合を減らさなければ、大きな環境災害につながるのは周知の事実だろう。CO2排出量を削減するためには、再生可能エネルギーのような代替エネルギー源を検討しなければならないのだ。

 

次世代のエネルギー源として大きな可能性を秘める太陽光発電

 

 太陽光線は地球にとって最も大きな再生可能エネルギー源だ。 風、光合成、波、水など他の再生可能エネルギー源はすべて、太陽光エネルギーに起因している副産物とも言えよう。地球は89,300TWもの直接太陽光線の放射を受けており、それは現在の年間一次エネルギー消費量の5,761倍に相当する。つまり総太陽エネルギーのわずか0.024%を電気に変換するだけで、2040年時点の需要を満たすことができるのだ。

 

太陽光発電(ソーラー)の利点

 

 再生可能エネルギーのなかでもソーラーにはいくつかの利点がある。

 

  1. ① エネルギー量の豊富さ:ソーラーの次に大きな再生可能エネルギー源である風力エネルギーの89倍にも及ぶ。
  2. ② 予測可能性:太陽光の供給量は風力エネルギーよりも安定的であるため計画が立てやすい。
  3. ③ 設置の容易性:一般的には風は、陸から離れた沖、都市から離れた砂漠、険しい山々でより強く吹く。そのような場所か
  4. ら巨大なエネルギーを獲得することは、運用が複雑になるだけなく投資やコストがかかる。一方で、太陽エネルギーは建物
  5. の屋根のような消費地に極めて近い場所で生成することができる。
  6. ④ パネルコストの低下:ソーラーパネルは経験曲線効果により、風力タービンよりも速いペースでコストが低くな っている
  1. ⑤メンテナンスの少なさ:ソーラーパネルは回転部品がないため、風力タービンに比べて必要なメンテナンスが少ない。
  2. なお、風力タービンは騒音が発生するため家の近くへの設置が難しい。

 

課題は何か

 

 ソーラーエネルギーにおける課題は、特性上日照時しか発電できず、天候や季節、時間帯の日差しの強さによって発電量に波があることだ。

 

夜間に利用できないソーラー

 

 例えば、ドイツの晴天時では、太陽光エネルギーが発電出来る時間は夏期ですら午前6時から午後8時の間である。しかし、太陽光発電だけで一日分の発電量を満たすには、現存の15倍以上の太陽電池パネル設置が必要となる。それに加え……

 

 

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